11月12日(土)の練習


本日の練習は福島弘和作曲の
「風姿花伝~秘すれば花」を練習しました。
今年の定演のメインといえる曲で、
当団の過去の委嘱作品でもあります。
観阿弥創座の地 名張市にちなんだこの曲、
メンバーは当時とだいぶ入れ替わっていまして、私自身も含めて初めて取り組む方が多いので、皆さん新しい曲の気持ちで練習に取り組んでいます。
ネットではコンクールで有名な土気シビックなどの演奏がYouTubeなどでアップされており、名演が聴く事できます。
これらの演奏に負けないような演奏にすべく
本家の意地をなんとか見せていこうと思います。
どうか定演に皆さんお越しください。
下記の文章は作曲家本人のお言葉です。 

風姿花伝~秘すれば花

伊賀シンフォニックアカデミー吹奏楽団の創立40周年記念演奏会の為に作曲しました。
伊賀に生まれた観阿弥が到達した能楽の理論を、世阿弥が記したものが「風姿花伝」です。副題の「秘すれば花」とは、秘する花を知る事。
「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず、となり。この分け目を知る事、肝要の花なり。」という文から取ったもので、すべての芸に携わる者に、向けられたメッセージの様な気がします。「能」を「音楽」「吹奏楽指導」に置き換えて読んでも、参考になると思います。
読んで身につまされたものの、奥が深く、どう作曲に結びつけるか悩みましたが、題名の文字からのイメージ「風、花」そして「能を舞う」様子を表現する事にしました。譜面には、そのイメージを発想記号の横に記してあります。
演奏に関しては、力任せに力強い感じではなく「粋な」「遊び心」がある演奏になると良いと思います。曲中に使っている和音は、長3和音のような3度の堆積ではなく4度の堆積の和音が楽器ごとに違った和音で折り重なっていますので、その辺りを注意して練習していただければと思います。(福島弘和)

伊賀シンフォニックアカデミー吹奏楽団

当楽団のホームページをご覧頂き有難う御座います。 三重県の名張・伊賀地域を拠点に活動しているアマチュア吹奏楽団です。